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アスベスト工事監視技術者実践研修のご案内 その1

2025/06/09

2025/5/12
更新2025/6/9
 

アスベスト工事適正化違法工事防止貢献できる実践的な監視技術者を育成する研修ご案内です。
ぜひ最後までご一読いただき、ご参加をご検討ください。
 



 海外、たとえば米国の学校アスベスト対策法(AHERA, 1986年)や英国のアスベスト管理規則(CAWR, 2002年)では、発注者である建物所有者や管理者も、法令を適切に履行する責任を負っています。発注者は工事会社に工事を依頼するだけでなく、工事会社とは独立した立場にある「第三者監視会社」と契約し、工事内容を監視させることが一般的です。

 

 この監視会社には、違法工事やアスベスト飛散、またはその恐れを確認した際に、工事を停止させ是正させる権限があります。米国では「プロジェクトモニター」、英国では「アナリスト」と呼ばれる認定資格者がこの役割を担っています。

 

 一方、日本では、利益相反のない第三者によるアスベスト工事監視の必要性や重要性が、十分に認識されていないのが現状です。作業員に対する個人ばく露のモニタリング(パーソナルエアモニタリング)や、工事中の空気中濃度の監視も、現行法では義務づけられていません。

一部の自治体では条例に基づく監視モニタリングが導入されていますが、実際の実施は施工会社から依頼された調査分析会社が担っているケースが多く、利益相反が存在します。このような監視モニタリングによって工事が実際に停止された事例は、これまでに確認されていません。

しかし実際には、日本国内の外資系企業が発注するアスベスト工事では、自国の規制に準じた第三者監視が導入されているケースが複数存在します。また、学校や幼稚園などの施設で飛散事故が発生したことをきっかけに、一部自治体が独自に第三者監視を実施している事例もあります。

 

 近年、調査者資格の乱用や安価なインターネット取引による発注の横行により、意図的なアスベスト建材の見落としや不適切な工事が増加しています。これは、自治体や労働基準監督署など監視機関の体制や人員が不十分であることも一因です。

 

 このような状況を改善するため、ACA Japanでは2024年より、工事業者と利益相反のない立場で監視・指導ができる「アスベスト工事監視技術者」の育成に取り組んでいます。
 


研修概要

 本研修は、厚生労働省・環境省の
建築物等の解体等に係る石綿ばく露防止及び石綿飛散漏えい防止対策徹底マニュアル」
に記載されている内容に加え、現場でしか得られない実践的な知見を学べる貴重な機会です。

 

 特に、堺市発注のアスベスト除去工事現場で、デジタル粉じん計やスモークマシンを用いた実践的な監視手法を体験いただきます。専門的な分析知識がなくても取り組める現場対応力を習得できます

 

 また、元請・一次下請工事関係者、調査分析会社、自治体の発注部門や規制部門の皆様にとっても、自社・自機関以外の取り組みを現場で学べるまたとない機会です。
 

 具体的には、以下の知識と技術を実地で習得していただけます。
 

 ・適正なアスベスト工事計画の確認
 ・養生や集じん・排気装置機能の事前点検
 ・飛散・漏えい監視と完了検査
 ・工事関係者や施主、近隣住民、保護者とのコミュニケーション手法

さらに、  

 

 ・元請・一次下請の工事関係者には、確実に漏えいさせない現場管理法
 ・調査分析会社には、真に求められるモニタリングのあり方
 ・発注者(自治体発注部署)には、違法工事にならない入札仕様書作成方法
 ・規制機関には、現場監視の抜け穴の対応策
 

 を実際の現場を通して学んでいただけます。
 

 本研修では、異常発見から工事停止要請、原因特定、改善提案、効果確認、再開承認まで対応できる実践力を備えたアスベストコンサルタントの育成を目指します。
 


研修内容

■ 座学講習(1日)
・日時:1回目令和7年6月7日(土)9:00~16:00(8:30受付開始、昼食付)無事に終了
    2回目令和7年7月5日(土)9:00~16:00(8:30受付開始、昼食付)
    3回目令和7年8月 近日中に確定
・場所:株式会社芦田工業 〒533-0014 大阪府大阪市東淀川区豊新1-4-6
■ 実地研修(3日間)
・実施時期:令和7年5月以降、年3回実施予定(堺市内工事現場)
・日程確定:各回、工事進捗に応じて実施1~3週間前にご案内

■ 募集人数
・定員:30名
※本気でやる気のある方のご応募をお待ちしております。
 


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