日本石綿対策技術協会は、新たな石綿被害者の発生防止を目指し適正な石綿対策工事に関する技術を有する技術者を育成するための事業に取り組んでいます。

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令和6年新年のご挨拶

2024/01/01

一般社団法人日本石綿対策技術協会 正会員・賛助会員の皆さま
 
一般社団法人日本石綿対策技術協会
理事長 姫野賢一郎
 
新年のご挨拶
新年あけましておめでとうございます。
 正会員および賛助会員の皆様方におかれましては、新年を清々しい気持ちでお迎えのこととお慶び申し上げます。
 平素は、日本石綿対策技術協会の活動にご賛同いただき厚くお礼申し上げます。
 
 昨年10月1日より大気汚染防止法、石綿障害予防規則等が完全施行され、建物解体時のアスベスト含有調査が有資格者での作業となりました。しかしながら調査者の粗製乱造の弊害で、現場に行っても建材名も分からない調査者も多数おり、建物アスベスト含有建材調査報告書の信頼性が大きく損なわれる事態が予想されます。一方で元請業者においては、工事着工前の調査が義務付けされ、責任のみが増える結果になると思われます。
 皆様方の多くは工事着工前の調査にあたられ、石綿含有建材の見逃しによる解体時の飛散・ばく露事故防止の最後の砦になることが期待されています。日本における建物解体はまだまだ増加傾向にあり、皆様方のご活躍で飛散・ばく露事故が無くなることを願っております。
 しかし建築コストの上昇で、石綿工事における発注状況は決して良くありません。今までの元請業者の多くは石綿工事の内容や責任を理解せず、単に予算の割り振りで石綿工事の発注金額を機械的に決めていたと思われます。
 協会ではこのような悪しき慣習を是正すべく、元請業者の管理責任や罰則内容を講習会で周知し、今までのような「安かろう・悪かろう」が通じないことを理解していただき、適正な工事管理、それに伴う適正な工事費の必要性を発注者を含めて訴えていく所存です。
 今年は協会発足2年目になります。昨年は協会発足の雑用に追われ、協会として今年から本格的に活動予定です。
 新たな石綿による被害の発生を防止し「安全・安心な適切な施工管理」を行える技術者と優良な企業を育成するため、会員の皆さま方のお力添えをいただき協会役員一丸となって石綿工事の改善活動、除去技術の革新などを行っていきたいと考えています。
 
 新しい年が石綿工事にとって、現状改善のきっかけとなる年になるよう祈願するとともに、会員の皆様方にとりましても幸多き年になることを祈念申しあげ、新年のご挨拶といたします。

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